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  1. ダイバーシティについて考えよう(市報あまがさき 平成29年12月号)

ダイバーシティについて考えよう(市報あまがさき 平成29年12月号)

世界中で人権の判断基準にされている、「世界人権宣言」をご存知でしょうか?

この宣言が国連で採択されたのは、昭和23年12月10日(人権デー)のことです。日本では人権デーを最終日とする一週間(12月4日〜10日)を「人権週間」として、全国でシンポジウムや講演会などのイベントを開催したり、マスコミを利用した啓発活動を行ったりしています。

今回ご紹介する「市報あまがさき」でも、人権週間に合わせた特集記事が組まれています。特集のテーマはダイバーシティ。それではさっそく見てみましょう。

ダイバーシティへの取り組み

ダイバーシティは、「多様性」「たくさんのありさま」という意味。具体的には国籍や性別、宗教、障害、年齢、価値観などが違っても、相手の違いを認め、受け入れる考え方のことです。社会全体で互いの違いを包み込むことは、他者の人権を尊重し、個人の人権が守られることにつながります。

尼崎市では人権への取り組みを強化するため、今年4月に「ダイバーシティ推進課」を設置しました。この課では同和問題や国籍・性別の違い、社会的弱者やマイノリティーへの差別、インターネットによる人権侵害、平和や多文化共生、男女共同参画社会の実現といった課題を取り扱っています。

たとえば、人権に関連する情報の提供(今回の記事でも、部落差別解消推進法の施行についてのお知らせが掲載されています)や、市内に暮らす外国人同士が日ごろ感じている不安や困り事、疑問などを語り合う『外国人わいわいトーキング』の開催などを開催して「人権文化の息づくまち」尼崎市の人権意識の普及に力を入れています。

ヘイトスピーチとLGBT

ダイバーシティの推進に関連して、最近特に耳にするのが、ヘイトスピーチとLGBTという言葉です。

ヘイトスピーチとは、街頭デモやインターネットを通して、特定の国の出身者であることを理由に危害を加えたり社会から一方的に追い出そうとする差別的な言動のことです。政府も「ヘイトスピーチ解消法」と呼ばれる法律を制定して対策に乗り出していますが、ヘイトスピーチによる差別や被害をなくすためには私たち一人ひとりがヘイトスピーチをなくしていく必要性を学び、理解を深める必要があります。

LGBTというのはレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの略で、セクシュアリティ(性のあり方)が社会的に少数派の人たちのことです。こうした人は、約13人に1人いるといわれています。

とはいえ特に日本では、LGBTの人たちに対する偏見や誤解から、いじめやからかい、就職や結婚などの社会生活での差別が後を絶ちません。LGBTをダイバーシティのひとつとして受け入れ差別をなくしていくには、やはり私たち一人ひとりの理解が必要です。

誰もが自分らしく

世の中には自分と全く同じ人間はひとりもいません。違いを認め受け入れることで理解が広がります。

みんなが自由で幸せに過ごすためにも、あらためてダイバーシティについて考えてみるのはいかがでしょうか?

そうした勉強会やセミナーなどのイベントは、全国で開催されています。みなさんの地域の広報紙にもお知らせが掲載されているかもしれません。さっそくチェックしてみましょう。

 

「広報あまがさき」平成29年12月号
http://machiiro.town/p/28792#page/1

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