憧れの舞台。地域に愛される、こども歌舞伎(広報はにゅう 平成30年1月号)

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白浪五人男しらなみごにんおとこ」。この言葉を聞いてピンときた人はかなりの歌舞伎通。石川五左衛門・鼠小僧と同じくらい人気がある5人の盗賊たち(白波五人男)を描いた「青砥稿花紅彩画あおとぞうしはなのにしきえ」は、150年以上前から演じられている歌舞伎の人気演目です。

とはいえこのような日本の伝統芸能も、いまでは高齢化や後継者不足によって全国的に衰退しつつあるのが現状。

今回は地域の伝統や文化を引き継ぎ、残していくための地域の取り組みに焦点を当てます。特に、子どもたちの活躍は要注目ですよ!

それでは早速、「広報はにゅう」の特集記事を見てみましょう。

子どもへと受け継がれた歌舞伎

羽生市の喜右エ門新田地区では10月になると秋祭りが開催され、さまざまなお芝居や演芸が披露されています。秋祭り自体は大正時代から断続的に行われているものですが、昭和58年からは歌舞伎の演目として「白浪五人男」が演じられ、地域の人たちに愛されてきました。

当初は20代・30代の男性たちが演じていた白浪五人男ですが、平成2年からは地元の小学5年生が演じる「こども歌舞伎」としてリニューアル。子ども歌舞伎は「台本を渡すとすぐに台詞を覚えてくる」ほど、子どもたちの憧れの的になっていたそうです。

その後、秋祭りの実行委員の高齢化などにより一旦は途絶えたこども歌舞伎。しかし地元の人たちの後押しを受け、平成27年に「羽生市子ども歌舞伎保存会」として復活しました。

新しいこども歌舞伎で演じられる白浪五人男は、「弁天小僧菊之助」「日本駄衛右衛門」「赤星十三郎」「忠信利平」「南郷力丸」の5人の盗賊と口上の計6人の役に、小学3年生〜6年生まで幅広い年代の子どもたちが配役されています。

「こども歌舞伎は、家族はもちろん、地域の人みんなも楽しみにしています」という会長さんの言葉通り、今年もますます活躍が期待されています。

活躍の場を広げるこども歌舞伎

こども歌舞伎の舞台は、喜右エ門新田地区の秋祭りだけに限りません。他にも羽生市郷土芸能発表会への出演や、今年度からはなんと「世界キャラクターさみっとin羽生」でも舞台を披露しています。

こども歌舞伎が演じる白浪五人男をぜひ見たい!という方は、2月に開催される郷土芸能発表会がおすすめ。「羽生市こども歌舞伎保存会」をはじめ、旭町お囃子保存会、桑崎獅子舞保存会、仲宿万作保存会、羽生太鼓みやび、東大和おはやし保存会など、地域のさまざまな伝統芸能を楽しむことができますよ。

地域の伝統を守り伝える

日本全国、それぞれの地域で守られ受け継がれてきた伝統芸能。少子高齢化の影響とはいえ、そうした地域の宝物が少しずつ失われているのは残念なことです。

もちろん伝統を絶やさないための取り組みは各地で行われています。ただ芸能の世界では、演じ手と同じくらい観客の存在も不可欠。どんなに優れた技や演技も、観る人がいなければ続けていくのはとても困難です。そういう意味で、伝統芸能は演じ手と観客みんなで担っていくもの。と言えそうですね。

皆さんも、地域の伝統芸能に興味を持ってみませんか?どんなものがあるかわからないという方は、ぜひとも広報紙などを調べてみてください。思わぬ発見があるかもしれません。

 

「広報はにゅう」平成30年1月号
http://machiiro.town/p/29827#page/8

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