正しい知識で認知症をサポート(広報ひろさき 平成29年7月1日号)
もう10年以上も前のことですが、私の祖母が認知症を患いました。家族のことをだんだん忘れていく祖母を見るのはとても悲しかったですが、それ以上に、「認知症」という病気を非常に恐ろしく感じました。
今回紹介するのは、そんな認知症について「広報ひろさき」の特集記事。特に、認知症の人を支える「家族」にとって役立つ話題です。
認知症ってどういう病気?
認知症というのは、脳の認知機能に”日常生活に支障が出る”ほどの障がいが発生した状態です。一般に「遺伝」が原因と思われていますが、ほとんどのケースでは遺伝よりも「加齢」が原因なのだそうです。
認知症は決して珍しい病気ではありません。日本では、65歳以上の約15%が、また85歳以上の4人に1人が認知症と診断されています。
認知症を発症すると、本人はもちろん、介護をおこなう家族にも適切なサポートが必要になります。このため弘前市では、県の委託を受けて市内の病院が開設する「認知症疾患医療センター」をはじめ、市内7ヶ所の「地域包括支援センター」や「認知症サポーター養成講座」など、さまざまな支援機関や制度が用意されています。
認知症を支える家族へのアドバイス
「広報ひろさき」では市内に住むご夫婦を紹介されています。
ご主人が認知症を患ったのは約10年前。以降寄り添いサポートされているそう。認知症と診断されたのは50歳のとき。家族の支えと本人の努力によって、ご主人は定年まで仕事を続けることができました。
経験をもとに、認知症の家族を支える人に向けて3つのアドバイスが掲載されています。
一つ目は、1人で抱え込まないこと。ご自身も、「認知症の方と家族の会」に参加して悩みを打ち明けることで、勇気と希望をもらえたといいます。
二つ目は、自分なりの工夫をすること。ご主人に話しかける時、「やさしく・ゆっくり・笑顔で・一つだけ言う」ように心がけていたそうです。
三つ目は、良いところに目を向けること。「できないこと」を気にするのではなく、相手が持っている良い部分を意識することによって、お互いが楽になるといいます。
まずは「知ること」から
認知症は、誰が発症してもおかしくない病気です。万一のときに自分自身の病状や家族の介護に押しつぶされてしまわないためにも、今のうちから正しい知識と理解を持つことが重要ですね。
弘前市と同様の支援機関や支援制度の情報は、各地域の広報紙に掲載されています。もちろん地元の役所に問い合わせてみるのも良いですね。
認知症について、まずは「知ること」から始めてみませんか?
「広報ひろさき」平成29年7月1日号
http://machiiro.town/p/23264#page/4
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