次世代に伝えたい「神楽」(広報ほんじょう 平成29年4月1日号)
みなさんの地域には、古くから伝わる郷土芸能や伝統行事はありますか?「広報ほんじょう」の今回のテーマは、そんな地域の伝統芸能についてです。
多くの人が受け継いできた伝統行事
本庄市に伝わる「金鑚神楽」は、宝暦年間(1751-1764)から続く伝統行事で、市の無形民俗文化財にも指定されています。
神楽を受け継いでいるのは、金鑚神社を核として形成された団体の人たち。現在の本庄市にあるのは杉田組・宮崎組・本庄組・根岸組・太駄組の5団体です。
このように多くの人によって支えられてきた歴史ある行事も、最近では存在すら知らない人が増えています。加えて、担い手不足から伝承が危ぶまれている団体も少なくありません。
神楽が結ぶ地域のきずなと、神楽を伝える取り組み
「神楽は神様に奉納するものだから人出は関係ない。だけど、せっかく練習しているから、本当はたくさんの人に見てもらいたい」。そう語るのは、金鑚神楽太駄組の会長。
太駄組では年に2回の奉納に向けて、毎月2回(本番近くは毎週)神楽の練習をしています。練習は真剣ですが、終わった後は楽しい親睦の時間。神楽の練習は地域のきずなを深める貴重なコミュニティの場になっています。
一方で、神楽を伝えていくために必要不可欠な「担い手」の確保に向け、さまざまな取り組みも行われています。
「まずは、存在を知ってもらって、その良さを間近で見て共感してもらいたい」と、親子神楽教室の開催や子ども会を巻き込んだ普及活動に力を入れている方が紹介されています。
まずは関心を持ち、神楽を見て、楽しんでほしい。それが金鑚神楽の伝承に関わる人たちの願いです。
「知る」ことが「次の世代」につながる
金鑚神楽のように地域ごとに伝えられてきた伝統芸能は、そのほとんどが高齢化や継承者不足により活動が難しくなっているとのこと。少子高齢は全国的な問題なので、その解決は簡単ではないでしょう。
それでも、少なくとも地域の人たちが自分たちの身近にある伝統芸能や行事を「知る」ことが、それに関心を持ち、やがて受け継いでくれる世代につながるかもしれません。
今回の本庄市のように、各地の広報紙には地域の文化や伝統行事が特集されることが少なくありません。こまめにチェックすることで、いままで知らなかった地域の魅力を発見できるかもしれませんね!
「広報ほんじょう」平成29年4月1日号
http://machiiro.town/p/20404#page/7
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