地域を笑顔にする、介護の魅力と行政の取り組み(広報いーなん 平成29年9月号)
みなさんは「介護・看護の仕事」にどんなイメージを持っていますか? 高齢者を支える大事な仕事、なくてはならない仕事、でも「大変」な仕事…そう感じている人も多いかもしれません。
それでも日本中の高齢化が進む今、介護や看護の仕事は、高齢者自身だけでなく地域にとっても重要な仕事です。今回は島根県飯南町の広報紙「広報いーなん」から、介護・看護の現場で働く人の声をご紹介します。
介護の仕事は大変?魅力的?
昨年9月から10月にかけて島根県が行った調査によると、介護分野の求人に対する実際の採用人数割合は、介護職で88.9%、看護分野で79.8%でした。これは3年前の調査と比較して、それぞれ10%、4%低い数字。一般に「介護の仕事は大変」というイメージを持たれていることが、この数字からもわかります。
ただ介護の現場では、それとは違った印象を持っている人もいます。飯南町の特別養護老人ホームで働く女性は、中学生時代の職場体験で介護の仕事に興味を持ち、「おじいちゃんおばあちゃん、地域の人が、介護が必要になったときに役に立てたら」という気持ちから、大学卒業後すぐにこの仕事を選びました。
もちろん介護が厳しい仕事であるのも事実です。「人」を相手にするだけに万人に共通した正解がなく、常にその人のことを知ろうとする努力が欠かせません。「夜勤」には体力も必要です。また、時には「人の死」に直面することもあります。
それでも「私がしたことで、笑顔になってくれる、笑わなかった人が笑えるようになる、話せなかった人が話せるようになる」のが、介護の仕事の魅力だそう。「いいですね介護って」そう彼女は語ります。
行政からのバックアップも!
都会と地方を比べると、ほとんどすべての分野で地方の人材不足は深刻です。介護・看護の分野も例外ではありません。生活の利便性や賃金などの条件を考えると仕方のないことですが、人口減少と高齢化が深刻な地方ほど、介護・看護分野の人材確保は緊急で重要な課題です。
とはいえ、都会の大規模な介護福祉施設と比べ、地方の介護・福祉の現場には地方ならではの良さ(仕事のやりやすさ)もあります。利用者と職員、職員同士が近く、コミュニケーションが活発で、お互いに打ち解けた雰囲気を作りやすいのは地方の大きな魅力でしょう。
また、行政からのバックアップが比較的充実しているのも地方の強みです。飯南町では、将来「町内の医療機関、福祉施設で活躍したい!」という人のために、「医療・福祉従事者確保対策助成金」「看護師・介護福祉士確保対策就業支度金」という助成制度を用意しています。
福祉に関わる人がひとりでも増えたら…
介護・福祉の仕事は、人を相手にし、時に人の命を預かる重要な仕事。学ばなければいけないことも多く、時に厳しい仕事です。それでも、接する相手から「生き方」を学び、人間として成長できる仕事でもあります。
このような魅力的な仕事に就く人がひとりでも増えることが、行政をはじめ関係者みんなの願いです。介護・看護の仕事に少しでも興味があれば、「どんな仕事か?」「どんなバックアップ制度があるか?」といった情報収集からはじめてみるのはいかがでしょうか。まずは手始めに、地元の広報紙を開いてみてください。きっと、興味を引く情報が掲載されていますよ!
「広報いーなん」平成29年9月号
http://machiiro.town/p/26318#page/2
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