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  1. 未来へつなげ!ウォンバット(広報いけだ 平成29年11月号)

未来へつなげ!ウォンバット(広報いけだ 平成29年11月号)

質問。動物は好きですか?どんな動物が好きですか?

私の周りの人たちに同じ質問をしてみたところ、イヌやネコといった定番のペットをはじめ、パンダとかカピバラとかコアラとかタヌキ(?)とか、基本的に丸っこい動物の名前がたくさん挙がりました。

そんな人たちのストライクゾーンに入りそうな動物が、池田市にいます。今回は「広報いけだ」から、まちのシンボルにもなっている、ウォンバットです。

ウォンバットとは

オーストラリア南東部およびタスマニア島の丘陵地に穴を掘って巣を作り、生息してます。コアラなどと同じ有袋類の草食動物で、繁殖期以外は単独で生活。夜行性なので視力は良くありませんが、鋭い嗅覚を持っています。普段は内またでノソノソと歩きますが、走ると速いという意外性もあります。※本文抜粋

池田市の街中を歩くと、ベンチやポストの上などいたるところに、ある動物の銅像が置かれています。その動物とは、「ウォンバット」。ずんぐりむっくりした体型で、内股でノソノソ歩き回るオーストラリアの動物です。池田市にある五月山動物園の人気者として、子どもたちにも人気があります。なんと、池田市のゆるキャラ「ふくまるくん」も、その動物をモチーフにしているのだとか。

池田市にウォンバットがやってきたのは27年前の平成2年。姉妹都市のローンセストン市から、有効の証、動物親善大使として3頭が贈られたのが最初です。その後平成19年に2頭、そして今年、新たに3頭が来園し、未来に向けて繁殖に期待がかかっています。

存続の危機を救え

池田市のシンボルとしてすっかりお馴染みのウォンバットですが、実は今いる3頭のうち2頭(ペア)はすでに高齢化していて、今後の存続が危ぶまれています。この状況をなんとかしたいという思いから、動物園の関係者を中心に新しいウォンバットの誘致活動が進められ、今回の来園につながりました。

とはいえ実際にウォンバットが来園するまでの道のりは平坦ではなかったようです。まずは現在飼育している若いウォンバットのパートナーを呼び寄せるために、輸送費など500万円を集める必要がありました。最初は厳しい声もありましたが、支持を呼びかけるために結成されたアイドルグループの活躍もあり、約1年で目標額に近づくことができました。

しかし動物園としては繁殖の可能性を広げるため、もう一組のカップルを呼び寄せようとオーストラリアの動物園と交渉。結果として「6頭が快適に過ごせる環境を整えること」を条件に協力を取り付けることができました。必要となった獣舎の改修費用を「ウォンバットを未来へつなぐ寄付」として募ったところ、ふるさと納税制度を利用して市民だけでなく全国から寄付が集まり、今年1月には1,500万円以上の資金を集めることに成功しました。

今回のウォンバット来日は、多くの市民やウォンバットを愛する人たちが心を合わせた証と言うことができそうです。

ウォンバットの夢は広がる

動物園のアイドルとして、そして地域のシンボルとして、多くの人に愛されているウォンバット。そんな「宝物」を持っている池田市は、とっても輝いて見えます。皆さんの住む街には、そんな地域の宝はありますか?(もちろん動物じゃなくてもOK)

ちなみに6頭のウォンバットが暮らす五月山動物園では、今後さらにウォンバットと触れあえる企画を計画し、ゆくゆくは“オーストラリア”をテーマに動物を集めた新しい動物園を増設したいそうです。楽しみですね。

 

「広報いけだ」平成29年11月号
http://machiiro.town/p/27723#page/1

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