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  1. 人口1.4万の町で、フェンシングが熱い!(広報かわまた 平成29年12月号)

人口1.4万の町で、フェンシングが熱い!(広報かわまた 平成29年12月号)

オリンピックなどで見かけるけど、ルールはよく知らない…そんなスポーツってありますよね?たとえば、フェンシングはいかがでしょう。

剣を使う競技なので日本の剣道に近いのかな?と思いつつも、雰囲気はまったく別物です。体育の授業で取り扱うスポーツでもないですし、個人的に未知の世界です。

ところが福島県の川俣町では、町を代表するスポーツとして名前を挙げる人が多いほど、フェンシングが人気なんだそうです。なにか秘密がありそう。さっそく、「広報かわまた」の特集記事を見てみましょう。

フェンシングは歴史と伝統のスポーツ

中世ヨーロッパの騎士たちの「名誉を守る」「身を守る」ことを目的にした剣技が、フェンシングの起源だそう。騎士道とも深い関係があります。中世以降、実際の戦いで剣を使うことは少なくなっていきましたが、騎士を象徴するスポーツとして、19世紀末期よりヨーロッパ各地の上流階級を中心に親しまれてきたそうです。

ちなみにフェンシングには「エペ」「フルーレ」「サーブル」という3種目があり、それぞれにルールや見どころが違います。このうちフルーレとサーブルは1896年の第1回アテネオリンピックから正式種目に採用され、国際的なスポーツとして長い歴史を誇っています(近年のオリンピックではエペも行われています)。

そんなフェンシングが川俣町で親しまれるようになったきっかけは、昭和63年に開催された、ふくしま国体。川俣町がフェンシングの会場になったことで、翌年の平成元年には川俣町フェンシングスポーツ少年団が結成され、さらに平成2年には川俣高校にフェンシング部が誕生。平成5年にはフェンシングに対応した国内有数の施設、川俣町体育館が造られました。

川俣町でフェンシングに取り組んだ若者たちは、全国大会入賞や国際大会への出場など大きく活躍しています。

未来にはばたく川俣町の子どもたち

川俣町フェンシングクラブのメンバーは現在24名。中には福島市から参加している人もいます。また、川俣高校フェンシング部のメンバーは21名。このように小学生から高校生まで一貫して指導できる体制が川俣町の強みです。

もちろん指導者も充実。現在の指導者10名は、国体での優勝・入賞経験者や元日本代表選手など経験豊富な人材揃いです。競技に使用する道具もすべて貸し出されるため、気軽にフェンシングを始めることができます。

特集記事の中では7歳から19歳までの若者たちが紹介されていましたが、そのうちのひとりは、中学3年生で、なんと日本フェンシング協会の育成強化選手。この10月にはイギリスの国際大会に出場して、世界のレベルを学んできました。今後の活躍が楽しみですね。

ルールを知れば楽しみ方も変わる

これから東京オリンピックに向けて、ますます盛り上がる各種スポーツ競技。フェンシングも例外ではありません。

自分が競技をするわけでなくても、テレビで観戦するだけでも、ルールや背景を知っているのと知らないのとでは楽しみ方がまったく変わります。

川俣町の人たちにとってはお馴染みの、一方全国的にはまだまだ発見の多いフェンシング。ぜひ、この機会に興味を持ってみませんか?

 

「広報かわまた」平成29年12月号
http://machiiro.town/p/28811#page/1

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