想いがいっぱいの「入山メンパ」(広報なかのじょう 平成29年4月号)
全国の広報紙をながめる時、私が真っ先に注目するのは「食べ物」です。広報紙に掲載される食べ物には「その地域らしい=他の地域にはあまりない」ものが多いので、見ていて楽しいんですよね。
今回の「広報なかのじょう」にも、おいしそうなお弁当の写真が!・・・と思ったら、メインは中身ではなくお弁当箱の方でした。なるほど、これはこれで面白そうですね。
地域おこし協力隊員の奮闘
このお弁当箱は、群馬県指定のふるさと伝統工芸品の「入山メンパ」。そして入山メンパに詰めたお弁当のことを「メンパ飯」といいます。
中之条町の地域おこし協力隊員は、この入山メンパを地域の内外に発信するためにいろいろな取り組みをしています。
まず、町のブランド米「花ゆかり」と地域食材をふんだんに使ったメンパ飯を作り、それを地域の豊かな自然や観光名所をバックに撮影。
そして撮影したメンパ飯を、ケーブルテレビ「くにっこチャンネル」内の「わたしのメンパ飯」というコーナーや、中之条町地域おこし協力隊のFacebookページ(https://www.facebook.com/nakanojo92/)で紹介しています。
このような方法で活動を続けているのは、地域の特産品のPRには地域の愛用者の声が一番効果的だと考えているからです。
地元の若者に知って使ってほしい
広報紙で紹介されている地域おこし協力隊員は、地域の若者たちにももっと入山メンパを使ってほしいと考えています。
そこで企画したのが、地元の六合中学校の卒業生に「メンパを贈る」サプライズ。学校や地域の方々も協力し、卒業生一人ひとりに、六合の方言でそれぞれ違う言葉を刻印した特別なメンパを用意しました。
高校のお弁当にメンパ飯を持っていき、メンパに刻まれた地域の言葉を每日見ることで、故郷をいつまでも思っていてほしい。そういう願いを込めた素敵なプレゼントです。
地域の特産品ってどのくらい知ってる?
自分たちの地域を全国に発信する取り組みは、全国各地で行われています。でも、肝心の「地域の人自身」が自分たちの土地の特産品や文化について知らなければ、それを次の世代に伝えていくことはできません。
自分たちの地域についてしっかり理解し、地域独自のものを積極的に活用すること。それが、全国に発信する際の一番のPRになるのではないでしょうか。
そのためにも、地域の情報がふんだんに掲載されている広報紙を、もっとじっくり読んでみませんか?
「広報なかのじょう」平成29年4月号
http://machiiro.town/p/20322#page/13
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