120年を受け継ぐ、守る。入善ジャンボ西瓜の巻(広報入善 平成29年8月号)
スイカに塩をかけるかどうかは気分で決めます。
8月です。夏ですね~。7月から全国的に猛暑日が続き、食欲が落ちてしまったという方もいらっしゃるのでは?
そんなとき、喉をすーっと通って水分補給もできるものといえば・・・
そう、西瓜。ですね。
「広報入善」で何やらおいしそうなスイカを発見しましたよ。早速見てみましょう。
日本一大きい入善ジャンボ西瓜
入善町の特産品のひとつである「入善ジャンボ西瓜」。栽培が始まって、今年で120周年を迎えます。
よく見かけるまんまるなスイカとちがい、入善ジャンボ西瓜はラグビーボールのような楕円形をしています。名前に”ジャンボ”が入るだけあり、日本一大きなスイカなんですって。
存在感抜群の「入善ジャンボ西瓜」。主に贈答用として安定した需要があるんだそう。しかし一方で、作り手の高齢化や後継者不足などの影響で生産農家が年々減少しており、約10年間で10戸近くの農家が栽培をやめているという現状がありました。※下図参照
「栽培チャレンジ」にチャレンジ
作り手の減少を食い止めるべく、入善町とJAみな穂が始めたのが「栽培チャレンジ」です。
この事業は、生産組合の指導を受けながら、苗5株の栽培に試験的に取り組む制度です。昨年のジャンボスイカの出来栄えに手ごたえを感じた2農家は本年度、ともに150株の本格栽培を開始しました。※本文抜粋
そうなのです。「栽培チャレンジ」により2農家が参入したのです。「広報入善」では、新規参入した2農家を紹介しています。
両人とも栽培チャレンジでの5株と、本格導入後の150株では手間をかける時間が膨大になったと仰っています。ですが、その分スイカが大きく育った時の喜びはひとしおで、町の大切な特産物を守り広げていきたいという気持ちが紙面からビシバシ伝わってきます。
ジャンボスイカを育てる
120年続く「入善ジャンボ西瓜」の栽培。どうやって育てられているのでしょう。詳しく掲載されていましたよ。
詳細はぜひとも「広報入善」を見ていただきたいのですが、出荷時にスイカを包む「さん俵」のためにわらを集め、手作りしていることにまず驚きました。
苗を植えたあとは、大きく育てるために一つを残して他を摘果。熱い時期は日よけ用のわらをかぶせるなど、本当に手間ひまかけて育てられているのだと実感です。
ひとつひとつの作業を変わらず続け、120年受け継がれてきたのですね。感慨深いです。・・・そして食べてみたい。
業(わざ)を学ぶ
ジャンボスイカが育つ過程には、作り手の業に支えられている作業が主になり欠かせません。
新規参入した農家さんは、これから学ぶことがたくさんありますが、先輩農家の業も大切な部分を占めているようです。
また、今年新たに「栽培チャレンジ」にチャレンジする農家さんもいらっしゃるようです。皆で切磋琢磨して、大切な特産品を盛り上げてほしいなと願います。
知って、食べて、広める
特産品を知ってほしい、食べてほしい。伝統を受け継いで後世に伝えたい――。
たくさんの想いが詰まった「入善ジャンボ西瓜」。贈答品として需要があるというのもうなずけます。知れば知るほど食べてみたくなりました。
早速問い合わせてみたところ、なんと今年の出荷は終わりに近づいているとのことで・・・。残念。
ですが、来年またチャンスはやってきます。わたしと同じように残念な気持ちになったあなた、共にタイミングを逃さぬよう楽しみに待ちましょう。
「広報入善」平成29年8月号
http://machiiro.town/p/24452#page/1
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