食育のきっかけは自分で作るお弁当(広報とういん 平成29年12月号)
私たちが食べるものは、心と身体の基礎になります。成長過程にある子どもには特に大事にしたい食事。だからこそ、食についての正しい知識を身に着けて、健全な心と身体を育む「食育」は重要です。
でも実際、食育ってどういうふうに行われているんでしょうか?
今回は「広報とういん」の特集記事から、香川県の小学校で行われている食育についてお伝えします。東員町で人気の給食レシピもご紹介しますよ。
食について考え、学ぶ「お弁当の日」
いま全国の小中学校では「お弁当の日」という取り組みが広がっています。これは「親は手伝わないで」というルールのもと、献立作りから材料の買い物、調理、弁当詰め、片付けまで、すべて子どもたちが自分で行うというもの。東員町でも、平成23年度から各小学校の6年生で実施されています。
自分たちの手でお弁当を作ることは、子どもたちの自立と自信につながると期待されています。また、食への関心が深まることで料理を作る人や食材の生産者への感謝を感じたり、家族との会話が増えるきっかけにもなるでしょう。
東員町の小学校では、年に3回の「お弁当の日」に向けてさまざまな学習指導が行われます。たとえば「お弁当料理カード」もそのひとつ。栄養素、主菜と副菜のバランス、旬の食材の活用や彩りなどを考えながら、さまざまな料理が描かれたカードを組み合わせて班ごとにお弁当を作り、その組み合わせの理由を說明するというものです。実用的で、なにより楽しそうな授業ですね。
今年の10月16日の「お弁当の日」では、子どもたちがこうした学習の成果を生かして、秋の旬を取り入れた彩り豊かなお弁当を作りました。「自分で作ってみて、お母さんが大変な思いをしてくれていたことがわかりました」という感想も出るなど、しっかり食育の効果が表れているようです。
栄養教諭も食育の担い手
学校で行われる食育といえば、給食を忘れてはいけません。東員町内の小中学校や幼稚園保育園でも、2名の栄養教諭が「給食や食育の時間は楽しい時間であってほしい」と、さまざまな工夫をこらした給食を提供しています。
学校給食のメニューを決めるのは簡単なことではありません。たとえば、栄養バランスや彩りはもちろん、費用や食材の調達、調理方法、アレルギーへの対応など細かい配慮が必要です。加えて三重県では、地産地消の取り組みとして、地元食材をメニュー取り入れる「みえ地物一番給食の日」という取り組みも月に数回行われています。
そんな給食メニューの一部を覗いてみましょう。
ビビンバ
東員町で人気のビビンバです。ビタミンB1が豊富な豚肉をメインに使っていて、疲労回復に効果があるそうです。
さばの竜田あげ
「みえ地物一番給食の日」のメニューは、さばの竜田揚げ。カラッと香ばしい竜田揚げは、魚が苦手な子でも美味しく食べられます。
栄養教諭にはこうした「学校給食センター」での仕事に加え、町内の学校で給食の時間に食の指導を行ったり、総合的な学習の時間や家庭科などの授業で食育を推進するという役目もあります。まさに食育の要です。
毎日の食事に興味を持とう
私たちすべてにとって大事な「食」。伸び盛り・育ち盛りのうちから食育という形で知識を身に付けるのは重要なことですが、年齢に関係なく、誰もが関心を持つべきテーマかもしれません。
栄養やバランス、適切な量など、まずは今日これから食べる食事について考えてみませんか?もし献立をまだ考えてないなら、掲載されている給食レシピを参考にしてみるのも良いですね!
「広報とういん」平成29年12月号
http://machiiro.town/p/28713#page/1
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