田舎好き必見!地域おこし協力隊の定義と取り組みまとめ

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地域の活性化やイメージアップにつなげる工夫は、各地域ごとにさまざまな試みが見られています。中でも、地域おこし協力隊は、外からの視点を活かし、地域の新しい魅力の発見や外へのアピールが期待できる存在です。

そこで、地域おこし協力隊の定義や、どのような人が適任であるかなどについて解説していきます。すでに地域おこし協力隊を起用している行政の事例も紹介します。

地域おこし協力隊を起用することで、中からでは気づきにくかった地域の魅力と、そのアピールを図ってみましょう。

地方を変える!地域おこし協力隊のお仕事内容

「地域おこし協力隊」とは、高齢化や人口減少が深刻な地方へ赴き、自治体の委託という形で地域の協力活動を行うことをいいます。もともとは過疎地域の新たな雇用創生や活性化、人口増加につなげる対策のひとつとして国が打ち出したもので、管轄は総務省です。

活動に対しては1〜3年の任期を基本とし、その間は報酬が支払われます。「地域おこし協力隊」として活動するには、いくつかの条件があります。細かい部分は行政で異なりますが、ひとつは該当地域に移住することが条件です。移住には住居が支給されます。「地域おこし協力隊」として移住するのは、人口密集地の都市住民であることも原則です。

「地域おこし協力隊」は、地域に実際に定住しながら、地域の魅力の掘り起こしや強化に協力するという役割を担っています。任期の延長は原則としてありませんが、任期満了後にそのまま定住するかどうかは自由に判断可能です。活動は農林水産や医療、福祉、そして観光や教育など、地域の特徴に沿ったものから募集するのが一般的で、希望者側も自由に選択して応募できます。

地域おこし協力隊の応募方法とは?

「地域おこし協力隊」の募集は、各自治体で行っています。募集のタイミングや募集人数、報酬、そして内容にいたっても、それぞれの自治体で異なります。募集はポスターや職業斡旋所、民間の求人募集サイトなどさまざまな媒体が使用されているので、こまめにチェックが必要です。

応募の際は、各自治体の募集要項をしっかり確認しましょう。基本的にどの自治体も住居は用意してくれていますが、活動内容に応じて車やパソコンなどを貸与してくれる自治体もあります。任期終了後に協力した業界の仕事に就く支援を受けられることがあるため、長期移住を希望するなら、任期終了後のサポートについても確認してください。

希望の募集を見つけたら、まず自治体へ応募します。その後、書類選考で残れば面接へと進みます。採用になれば、移住して「地域おこし協力隊」としての活動と生活が始まります。研修期間を設けている自治体の場合は、移住後に研修が開始するというのが一連の流れです。

取り組み事例

続いて、実際に協力隊として活躍されている事例をご紹介します。

三宅島

三宅島で活動しているのは夫婦の「地域おこし協力隊」です。「島ぐらし体験事業」での1週間の島ぐらしを体験したあと、島の持つ魅力にひかれたのがきっかけで応募し、活動を開始しています。

普段の活動はSNSでの島の情報発信がベースで、島のさまざまな仕事とそれに従事する人達へのインタビューなどが主です。それによって仕事の忙しさや厳しさ、個人に求められるものなど、島というのんびりしたイメージとの違いを伝えています。

他には、三宅島の魅力を知るきっかけとなった「島ぐらし体験事業」の協力をしながら、移住の裾野を広げるための活動に従事しています。その一環として行っているのが、三宅島以外の地域から女性を迎えての「島コン」や、農業や漁業の研修生育成事業などの協力です。

いきなり新しいことを何か始めるというより、昔から三宅島にある文化や産業、人びとの暮らしをじっくり知り、その魅力を掘り起こして伝える活動に力を入れています。

弘前市

弘前市の「地域おこし協力隊」は、趣味の撮影を活かした活動から始めています。弘前市の中でも特に相馬地区の活性化に取り組み、地区のWEBサイトを開設してPRに務めています。

弘前市の場合は、JA相馬村と弘前市役所、そして弘前大学とが連携した強力なサポートが整っているということで、総務省のモデル事業にも選ばれています。

随時開催しているのは「活動創出ミーティング」で、地元の学生も参加協力するなど、輪が広がりつつあるのが特徴です。「青森×長野りんご県コラボ」ツアーの実施など、積極的に活動しています。その他、SNSで発信している、東京から移住した「よそもの」の女の子目線でのフォトストーリーは過疎地に見られやすい問題の解決を提起しています。

「よそもの」という外から移住してくる人達にどう理解を深めるかは、過疎地域が抱えやすい問題です。弘前市の「地域おこし協力隊」は、まず協力隊として移住することが、他の移住者への理解を深める役割だと考えています。

高梁市

高梁市の「地域おこし協力隊」は、自然の豊かさに着目した活動で成功につなげています。隊員として着任した当時、人手不足から放置されていた里山の資源を活かすことに着手して特産品を開発しています。実際に商品化もされ、高梁市の商品として販売中です。

その他、地元の消防団や児童学習支援ボランティア、伝統行事といった地域住民との交流が深まる活動に積極的に参加し、3年の任期を終了しています。

高梁市の「地域おこし協力隊」が成功例として考えることができるのは、任期を終えた後も自身が定住を続けていることです。定住の軸になっているのは農家の担い手としてコンニャク栽培に着手したことで、さらにコンニャクをメインにしたカフェの経営へとつなげています。

任期中に行ってきた「竹伐りイベント」も定着させるなど、「地域おこし協力隊」としての役割を十分果たしていることがうかがえます。

うきは市

うきは市は、竹林と森が豊かな地域です。「地域おこし協力隊」の募集内容には、農林業の剪定や伐採で発生した材料を農業用ハウスの暖房などに活用する仕組みを作るというものが盛り込まれていました。着任後はその課題に取り組んでいます。

自治体から出された課題を中心に、実際に住んでみて感じたこと、分かったことをヒントにさまざまな試みに挑戦しています。そのひとつが木製品の製造です。デザインを担当する他の協力隊と連携し、地元のお土産として製造されています。

また、うきは市のテーマである木と竹を利用し、「薪割り体験」や「火起こし体験」といった地域の外から人を呼び入れる計画も考案中で、地元の活性化に尽力しています。うきは市は、林業や竹製品の製造に従事する人びとによる山間部の暮らしが中心でしたが、時代の流れで平地やその周辺に居住地の変化が見られます。

そのため、山を美しいと感じながら、その一方で遠い存在になりつつあるのが現状です。山と人とをつなぐことを大きなテーマとして活動中です。

壱岐市

壱岐市の「地域おこし協力隊」は、海女さんとして活動しています。キャリア30年という先輩海女さんの指導を受けながら、漁期である5〜9月はほとんど毎日海に潜るのが日課です。着任した時期に、ちょうど海女さんをテーマにしたテレビドラマが大ヒットしたこともあり、さまざまなメディアの取材を受けるなど、広報としても活躍するきっかけになっています。

移住する前は、まったく海女とは無縁の暮らしをしていた「地域おこし協力隊」ですが、地元の海女さんや漁師など地元の人の中にすっかり溶け込んでいます。海女という立場、そして、外から移住してきたという新鮮な目線で地域の魅力を発信しています。そのひとつが観光マップの作成や島の特産物を使っての商品開発です。

地元の伝統的な職業を体験しながら、都市部の人のニーズに沿った提案につなげている成功例といえるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

地域おこし協力隊として地域の課題に取り組むだけでなく、隊員となる方々の夢や生きがいを見つけることにも繋がっているというのが印象的です。

引き続き全国各地の協力隊に注目です。