自治体が運営する無料写真・無料素材サイト10選
WEBサイトやパンフレットなどに観光地や特産品の写真を使いたいとき、現地まで撮影に行くのは大変ですよね。かといって、ネット上で拾った画像を無断使用するのは著作権法に抵触してしまいます。
そのような問題は、無料素材を使うことで解決してください。無料で使用できる写真素材のサイトはいろいろ出ていますが、自治体が運営しているサイトもあるのです。目的の地域の観光スポットの写真も、高画質で使えます。
今回は、各自治体の無料素材サイトから10カ所をご紹介します。
ながさき旅ネット
長崎県の観光地風景写真をダウンロードして使えます。写真は、カテゴリーやエリア、季節に時間帯など細かく設定して検索ができます。「ながさき旅ネット」の特徴は、軍艦島の古い写真が豊富にあることです。軍艦島で暮らしていた人びとの楽しそうな生活を知る貴重な資料ですよね。
無料素材の使用目的は長崎県の広報活動を目的としたものに限定されているので注意しましょう。ダウンロード後の画像修正や、営利目的での使用などは禁止されています。利用するには、まず会員登録をします。その後、使いたい写真を選択して「貸出申請カート」に入れ、貸出し申請をしてください。使用許可の返信が来たら、そのまま無料で使えます。
規約に反する使い方をしている場合は、後から使用を取り消されることもあるので注意してください。
郡山市ライブラリー
猪苗代湖や郡山の桜、お祭りや花火大会など、カテゴリー別に無料素材の紹介がされています。その中から好きな画像を選択してWEBサイトやポスターなどに使うことが可能です。
「郡山市ライブラリー」の無料素材の使用は、郡山市のPRに関するものだけに限定されているので、違反のないようにしましょう。テレビや雑誌掲載など、観光のPRという目的なら問題はありません。
しかし、商品として販売をする場合は規約違反となります。郡山市のイメージダウンにつながる使い方も規約違反になりますので、使用には注意をしてください。個人の政治活動や宗教的なものへの利用も禁じています。
よさこいネット
エリアやカテゴリー、市町村から選択できる検索機能がついています。無料素材は自由に選択できますが、使用の前に名前や団体名、連絡先や利用目的などを入力し、最後に利用規約の同意に承諾しなければなりません。
無料素材の著作権はすべて、高知県観光コンベンション協会が所有しています。観光や特産品などのPRという目的での使用が主で、データの譲渡などはできないので注意してください。
また、写真の加工なども禁止されています。無料素材の利用は、高知県の広報やイメージアップなどに限定しましょう。
いわての旅
岩手県各地の観光スポットや史跡、そしてグルメまで幅広い種類の無料素材がアップされています。検索機能をつけているサイトは多いですが、「いわての旅」では、検索画面で画像サイズまで選択できるので、使いたい条件の写真をいっぺんで探し出せます。急いでいるときにはうれしい配慮ですよね。
実際に写真をダウンロードするときには、名前や連絡先、そして使用目的などを専用フォームに入力して送信します。「いわての旅」からダウンロードできる無料素材の使用目的は、岩手県のPRが主です。
誹謗中傷やイメージダウンにつながるもの、転売や譲渡などは著作権に違反する行為なので注意してください。写真の加工や修正なども禁じています。
やまがたへの旅
自然、文化、温泉に体験、そして食べ物・特産品の5つのカテゴリー別で見やすい作りになっています。サイトからそのままダウンロードしても使えますが、利用には申請が必要です。
また、ダウンロードのデータ以外に、ポジフィルムの貸出にも応じています。申請はメールやFAXでも可能で、貸出は原則2週間まで可能です。WEB使用などはサイトからのダウンロードで問題はないでしょう。
しかし、大型ポスターなどを作成する場合は解像度が心配になることもあります。そんなときでも、使用目的に合わせた申請と利用ができるのは、便利ですよね。使用は無料ですが、著作権は山形県の所有なので、データの譲渡などをしないようにしてください。
アプティネット
「アプティネット」は青森県が運営する無料素材サイトです。画像は一度に10点までダウンロードできます。用意されている写真は、さまざまな四季の風景に特産品などが主です。
利用するには、使いたい写真にチェックを入れてまとめてダウンロードしてください。利用に関する注意事項や規約、免責などはサイトの左下にある「アプティネットWEBサービス」から確認できます。「アプティネット」で提供されている無料素材は、WEBサイトやソフトウェアの使用を目的としています。
印刷物に関しては画素数が異なってくるので、問い合わせて確認したほうがいいかもしれません。無料素材の使用は、青森県の広報活動などに限定されています。
しまね観光ナビ
島根県全体の観光地や特産品などの無料素材が提供されています。利用するには、素材のトップページから検索しましょう。利用規約も検索ページに掲載されているので、しっかり確認してからダウンロードができます。
「しまね観光ナビ」からダウンロードできる無料素材はどれも、他の無料素材サイト同様、著作権は放棄されていません。あくまでPRを目的にした使用が原則です。犯罪行為につながるものや、政治活動や宗教活動、そして誹謗中傷などに関わる使い方は禁止されています。
使用時の注意点としては、写真によってクレジット表記の指定が異なる点です。詳細は利用の際に確認してから、間違いのないように処理しましょう。
富士市
富士市が提供している無料素材は、富士山を中心とした市内の風景写真が主です。富士山を背景に、桜や菜の花、紅葉にひまわり、そして漁港など、さまざまな風景写真が利用できます。富士市のサイトでは、写真だけでなく動画もダウンロード可能なので、その分バリエーションが広がるのではないでしょうか。
ただし、著作権は富士市で所有しているので、第三者への譲渡や販売目的での使用は禁止されています。政治的な使用や宗教活動の使用なども禁止です。利用自体は簡単で、画像をクリックし、保存先を選択するだけでダウンロードできます。
個人でも団体でも使用は限定されていませんが、利用規約に反した場合は利用を差し止められるので注意してください。
明石観光協会
イベントや花、公園に食、そして体験に歴史のカテゴリーから選択できます。ダウンロードの際には、会社名や担当者、連絡先、利用目的などを入力した申請書の送信が必要です。
さらに、実際に写真を使うときには指定のクレジットを入れることが原則になっています。画像サイズや容量は写真によって異なり、統一はされていません。使いたい写真が必ず必要なサイズとは限らないので注意しましょう。
写真の一覧ページに画像サイズやデータ容量が明記されていて、確認はしやすくなっています。明石観光協会が提供している無料素材も、他の自治体同様、著作権は放棄されていません。利用目的は明石市の観光PRや広報活動とされています。
日本政府観光局
日本政府観光局が運営する無料素材サイトでは、国内の各地域や名所・旧跡、観光名所にクールジャパンなど、カテゴリー別で検索ができます。使いたい写真を選択するとダウンロード画面に行きますが、その際、写真の場所が地図で確認できるという便利なサービスがあります。
申請などの必要は特になく、ダウンロードの際に規約に同意するだけです。サイズは壁紙サイズと印刷サイズの2種類があるので、目的に応じて選択しましょう。観光のPRや誘致活動を目的にした媒体などに使用できます。商品として販売したり、犯罪行為になるような使い方は禁止されています。
簡単にダウンロードして使えますが、使用の際は指定されているクレジットを表記しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
自治体にとっては地域の写真を使ってもらうことで、新たなPRにもつながります。
より多くの方々が日本各地の絶景を楽しむきっかけになるといいですね。