見ていて楽しい自治体のインスタグラム活用事例8選
さまざまな人に認知され、企業のPRやブランディングとして活用しやすいSNSのひとつがインスタグラムです。宣伝ツールとして利用する場合、商品や観光地などさまざまなサービスをアピールできるので、地方自治体の利用にも適しています。
「どのように活用されているのか」について、実際にインスタグラムを活用している自治体の事例を知ると、広告のイメージがしやすくなるでしょう。
この記事では、ユニークな広告の取り組みを行っている自治体の事例を紹介します。
インスタグラムとは
インスタグラムは、スマートフォンなどで撮影した写真を共有できるサービスです。無料で利用できるアプリケーションなので、世界中で多くの人に支持されています。
写真を共有できる機能を活かせば、商品やサービスなどの魅力を視覚的に伝えることが可能です。文章では伝えにくい雰囲気やイメージも、写真であれば簡単に伝わります。そのため簡単にPRやブランディングを行える宣伝ツールとして、インスタグラムを利用する地方自治体も増加しています。
インスタグラムはスマートフォンのアプリケーションで簡単に投稿でき、年齢や地域を問わず多くの人に見てもらうことが可能です。掲載料も発生しないので気軽に投稿ができ、さまざまなアピールができます。
ハッシュタグを活用
インスタグラムで写真を投稿する際は、簡単なメッセージと合わせてハッシュタグを付けられます。ハッシュタグとは、キーワードに付けるラベルのような機能です。インスタグラムではハッシュタグ機能を使用して写真を検索するので、観光地の名前やジャンルを記入すれば、さらに多くのユーザーに見てもらえるでしょう。
続いて、ハッシュタグを活用した自治体によるプロモーション事例をご紹介します。
和歌山県
和歌山県では、2015年からインスタグラムでのPRを積極的に行っています。大きな特徴は、それぞれの課でアカウントを作成して運用している点です。
例えば、観光振興課では「和みわかやま」をテーマに観光地の風景やイベントの写真を投稿しています。食品流通課では、「おいしい!健康わかやま」をテーマに特産品やグルメイベントの写真を掲載しています。
また、イベントのマスコットキャラクターや過疎対策課のアカウントも開設していた時期があり、話題性や季節性を上手に取り入れているのがポイントです。複数のアカウントを同時に運営することで、投稿する写真を多くしユーザーに見てもらう機会を増やせるメリットがあります。
引用:【和みわかやま 和歌山県観光振興課のオフィシャルアカウント】https://www.instagram.com/nagomi_wakayama_tourism/
岐阜県白川村
世界遺産に認定されている白川郷で有名な岐阜県白川村では、村がアカウントを運営しています。投稿されている写真は、白川郷の風景が中心です。
白川村の特徴は、アカウントを非公開に設定していることです。一般的に、インスタグラムでPRを行っている企業や自治体の多くは、誰でも写真や動画を閲覧できる設定にしている場合が多いでしょう。しかし、非公開に設定すると自治体が承認したユーザーしか写真などの投稿を見られなくなります。
あえて非公開に設定することで、ミステリアスで神秘的なイメージを与えることが可能です。承認制のグループやコミュニティと同じような機能を持つので、ユーザーとより親密なコミュニケーションも取れるでしょう。
引用:【Shirakawa go 白川郷 岐阜県白川村オフィシャルアカウント】https://www.instagram.com/shirakawa_go/?hl=ja
北海道更別村
北海道更別村では、風景を中心にさまざまな写真を投稿しています。海外のユーザーにも更別村の魅力を知ってもらえるよう、プロフィール蘭のコメントを英語で記載しているのが特徴です。
コメントなどを英語で記載すると、英語で検索したユーザーが写真を発見しやすくなります。国内だけでなく、インスタグラムを閲覧した海外からの観光客も増えるでしょう。
岩手県
岩手県の魅力をPRする方法として、柴犬の「まる」とコラボしたアカウントがあります。自治体ではなく民間企業が企画して運営を行ったアカウントで、岩手県の観光地を柴犬「まる」が取材する写真を投稿していくスタイルです。
岩手県の観光地などが好きなユーザーだけではなく、動物が好きなユーザーにも写真を見てもらえます。ユーザーは20~30代の女性が多く、長く閲覧続けてもらえるようにターゲットとなるユーザーを絞り込んでいることが特徴です。
引用:【marutaroアカウント】https://www.instagram.com/marutaro/?utm_source=ig_embed&action=profilevisit
福岡県福岡市
インスタグラムで使用されているハッシュタグを活用し、フォトコンテストなどを開催するのがハッシュタグ付きキャンペーンです。ユーザーはルールに沿った写真を撮影し、特定のハッシュタグを付けてキャンペーンに参加します。キャンペーンに参加する楽しみと、地域の魅力を発見できるのがハッシュタグ付きキャンペーンの特徴です。
福岡県福岡市では、2016年に福岡市の魅力を表現するフォトコンテストのハッシュタグ付きキャンペーンを行いました。福岡市の公式アカウントをフォローし、特定のハッシュタグを付けて投稿する仕組みです。
福岡市内で撮影した写真に限られているため、市内の魅力を再発見できます。何度でも応募できるルールにしていたため、参加者が投稿した件数は非常に多くなりました。審査ではなく、参加者の投稿に付いた「いいね!」の数でグランプリや優秀賞を決めたのも特徴的です。
引用:【福岡市ホームページ】GO!FUKUOKAフォトコンテスト開催 http://www.city.fukuoka.lg.jp/gfpc/index.html
島根県浜田市
島根県浜田市は、ハッシュタグ付きキャンペーンのフォトコンテストを2016~2017年にかけて行いました。こちらのキャンペーンも、浜田市の公式アカウントをフォローし、特定のハッシュタグを付けてインスタグラムに投稿するルールです。参加者は浜田市内で撮影を行い、浜田市に「行きたい」「見たい」「住みたい」と思わせる写真を投稿します。
浜田市が行ったフォトコンテストの特徴は、インスタグラムだけでなく郵送やホームページからの投稿も受け付けていた点です。インスタグラムを好む人から利用していない人まで、幅広い層に参加してもらうことが可能です。投稿された写真は審査され、グランプリと準グランプリには賞金、入選の作品には粗品が送られました。
引用:【浜田市フォトコンサイトハマコレ】http://joho-hamada.jp/contest/
静岡県伊豆市
強いオリジナル性を持ったハッシュタグ付きキャンペーンを行ったのが静岡県伊豆市です。キャンペーンは2016~2017年にかけて行われました。伊豆市の公式アカウントをフォローし、特定のハッシュタグを付けてインスタグラムに投稿する仕組みです。
また、ツイッターでも同様に写真を受け付けていたため、非常に多くのユーザーにキャンペーンを知ってもらう効果が期待できました。
伊豆市のハッシュタグ付きキャンペーンは有名な小説である「伊豆の踊子」にかけて、「伊豆のお飛び子フォトコンテスト」と称しているのが特徴です。伊豆の景色や建物を背景にして人物や動物がジャンプしている写真が対象になります。被写体のポーズを工夫することで、オリジナル性を出すことが可能です。参加者の個性も強く出しやすいでしょう。賞に選ばれた参加者には旅行券がプレゼントされました。
引用:【伊豆のお飛び子フォトコンテスト公式アカウント】https://www.instagram.com/izunootobiko/?hl=ja
福岡県東峰村
福岡県東峰村では、村内で撮影した写真のほかに、特定の商品を映した写真に特化したハッシュタグ付きキャンペーンも行いました。東峰村の名産品である小石原焼・高取焼が対象になります。どちらも東峰村の公式アカウントをフォローし、特定のハッシュタグを付けてインスタグラムに写真を投稿する方法です。
小石原焼・高取焼が対象のフォトコンテストの部門は撮影場所に制限が設けられていなかったため、全国から参加が可能でした。そのため、小石原焼・高取焼をより多くのユーザーに知ってもらう効果が期待できたのです。
また、キャンペーンの景品として小石原焼・高取焼や特産品を用意し、東峰村の魅力をさらに感じてもらうような工夫もされていました。
写真を手軽に共有し、PR活動ができるインスタグラムは非常に便利なサービスです。さまざまな自治体の事例を参考にして、地域の魅力を多くの人に広めましょう。
まとめ
いかがでしたか?
手軽に情報発信できるだけでなく、ユーザーとの繋がりも作ることができる機能によって、日々新たなプロモーションが生まれています。
習うより慣れろ。まずはご自分のスマートフォンでお楽しみください!