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  1. 歩いて動いて商品GET!健康ポイントの事例紹介

歩いて動いて商品GET!健康ポイントの事例紹介

あなたは普段、意識して歩いていますか?「健康のために歩きましょう」などとよくいわれますが、目的がないとなかなか続かないものですよね。

歩いたり、健康診断を受けるなどの自発的な健康づくりで、好きなものをもらえるとしたらどうでしょうか?ポイントを貯めて商品などと交換できる「健康ポイント」というシステムがあります。楽しみながらお得に健康づくりができると、全国の自治体や企業が導入を進め、参加者も年々増加しているそうです。

すでに実施している自治体の事例を中心に、健康ポイントの概要についてご紹介します。

歩くだけでOK!健康ポイントとは?

厚生労働省の発表によると、2016年の日本人の平均寿命は男性が80.98歳、女性が87.14歳と、過去最高を更新したとされています。平均寿命が年々伸びるなか、高齢になっても健康で自立した生活を送るための「健康寿命」に関心が集まっています。そこで、誰もが主体的に健康づくりを行える仕組みとして注目されているのが、健康ポイント制度です。

健康ポイントは、株式会社つくばウエルネスリサーチを中心に、官民連携で取り組むスマートウエルネスシティプロジェクトの一環です。発端は、1996年に筑波大学と茨城県大洋村(現:鉾田市)の共同で行われた「高齢者向け健康増進プロジェクト」でした。

このプロジェクトで体力的・精神的健康度の向上や医療費削減効果が認められたことから誕生したのが、スマートウエルネスシティプロジェクトです。これは、「健幸=健康で幸せ(身体面の健康だけでなく、人々が生きがいを感じ、安心安全で豊かな生活を送れること)」と位置づけ、地域住民が健康維持・社会参加するための仕組みづくりを目的とした取り組みです。

2014年には、スマートウエルネスシティ総合特区とされる全国6カ所の自治体で、インセンティブ付き健康ポイント制度が試験導入されました。その結果、「歩くことで貯めたポイントが商品と交換できる」というお得感が動機づけになり、日頃はあまり運動をしないという人にも効果があることが実証されています。

全国の企業や自治体にも拡がりつつある健康ポイント制度ですが、それぞれに地域の特色を生かしたユニークな事例もみられます。自分が暮らしている町では健康ポイント制度があるのかどうか、調べてみてはいかがでしょうか。「さっそく歩かなくちゃ!」と目標ができるかもしれませんね。

吹田市

大阪府吹田市では、市内在住の40歳以上を対象とした健康ポイント事業が行われています。特定健診の受診が必須条件で、その他がん検診や、市が主催の健康講座やスポーツ教室へ参加することでポイントがもらえます。

台紙に2000ポイントを貯めて申請すると、電子マネーカードや商品券、スポーツタオルなど、好きな商品と交換することができます。交換商品のなかには「ガンバ大阪タオルマフラー+グッズセット」もあり、サッカーファンには嬉しいですね。

 www.city.suita.osaka.jp 
吹田市|吹田市健康ポイント事業
http://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-kenkoiryo/hokencjigyo/_81811.html

甲斐市

山梨県甲斐市の健康ポイント事業は、18歳以上の市民が対象で、基本健診や特定健診などの受診が必須条件となります。その他、ウォーキングや市が主催の健康づくり事業への参加がポイント付与の対象です。

ポイント対象事業はじつに豊富で、ハイキングやスケートなどのスポーツ教室や、甲斐市の歴史や文化をめぐる「甲斐市小さな旅」、自然観察ツアーなどがあります。他にも、マタニティクラスや乳幼児教室などの子育て支援のイベントも対象で、赤ちゃんから高齢者まで楽しく健康づくりに参加できるのが特徴です。

ポイント手帳の他、スマートフォンやパソコンを使ってポイントを貯めることができます。50ポイント貯まると参加賞、100ポイント貯まると参加賞のほかに抽選で甲斐市の特産品などの景品がもらえます。

 www.city.kai.yamanashi.jp 
『甲斐市健康ポイント事業』に参加しましょう!
https://www.city.kai.yamanashi.jp/html/kenko-point/
「甲斐市健康ポイント事業」は、みなさんの健康づくりの取り組みを応援する事業です。

宇都宮市

栃木県宇都宮市では、2018年4月から健康ポイント事業がスタートします。対象者は18歳以上の市民で、 スマートフォンアプリまたは市で配布される活動記録表で参加することができます。ウォーキングやサイクリングなどの運動や、日々の体重の記録、健康診断など、健康づくり活動に対してポイントが与えられます。

貯まったポイントは5000ポイントを上限に、バスカードや図書カード、市が運営する施設の利用券などと交換することができます。また、3000ポイントに達すると、協賛企業で利用できる割引券と引き換えることもできます。ポイントの有効期限は1年間で、次年度へ繰り越すことはできません。

「もったいない!」という気持ちが、もうひと頑張りにつながりそうですね。

箕輪町

長野県上伊那郡箕輪町では、ウォーキングや検診スポーツセンターでのマシン利用などでポイントがもらえます。1000ポイントに達すると、箕輪町オリジナルデザインのクオカード(1000円分)と、町内にある日帰り温泉施設「ながたの湯」の温泉券(500円分)がもらえます。温泉が豊富な長野県らしいですね!

さらに1000ポイント達成者の中から10名に、10000円分のクオカードが当たるという抽選も行われています。箕輪町在住の20歳以上が対象で、申し込みには「健康ポイントスタートセット」が必要になります。

和歌山県

和歌山県では要介護認定率が全国ワースト1位(2014年)だったことを受け、県をあげて健康づくりに取り組んでいます。「運動」「社会参加」「食事」を健康長寿の三原則と定め、このうちの「運動」と「社会参加」を実践するのが、和歌山県の健康ポイント事業です。

特徴的なのは、個人のほか、自治会や趣味のサークルなど任意の団体でも参加できることです。そのためウォーキングだけではなく、自治会で行う清掃やラジオ体操などの活動や、サークルでのスポーツもポイントの対象になります。貯まったポイントはランキング形式で発表され、年間ランキング上位者は表彰されるそうです。

また、個人参加者を対象に、ミッション達成者の中から抽選で30名に商品がプレゼントされるというキャンペーンも定期的に行われています。 個人でもグループでも、ゲーム感覚で参加できる楽しい健康づくりです。

筑後市

福岡県筑後市の健康ポイント事業は、市内在住の20歳以上が対象です。健康診断の受診、市が主催する健康づくり関連事業への参加、ウォーキングやスイミングなどの自主的な運動でポイントがもらえます。

貯まったポイントで、商品券が当たる抽選に応募することができます。商品券は1等10000円から5等500円まで。1口30ポイントで、1人何回でも応募可能です。年に2回抽選が行われるうえ、20~30代、40代、50代、60代、70代、80代以上と6つの年代に分けて抽選が行われるため、当選チャンスが高いことも魅力ですね。

金沢市

石川県金沢市では、市民のほか市内に在勤・在学中の人も対象となります。年齢は定められていませんが、“自身で歩数計を用意し、日々の記録をつける等の管理ができる”ことが、参加条件となっています。

自分で歩数計を準備して参加申し込みを行い、「わたしの健康ポイント手帳」を受け取ります。10000歩以上歩くと2ポイント、7000歩以上または対象の健康教室などに参加することで1ポイントの健康ポイントがもらえます。1年間で200ポイント貯まると、「金沢元気わくわくクーポン」と引き換えることができます。

金沢市内全域の協力店舗で使え、お買い物や飲食の割引、ドリンクやデザートのサービスなど、お得感満載です。加賀百万石の城下町である金沢市は、金沢城や兼六園、武家屋敷跡など見どころも多く、すぐにポイントが貯められそうですね。

 www4.city.kanazawa.lg.jp 
わたしの健康ポイント事業
http://www4.city.kanazawa.lg.jp/23030/kenkoupoint/index.html

まとめ

いかがでしたか?

健康になって、お得。マイナンバーとの連携も期待されますし。

今後も多くの自治体で広がっていくことでしょう。

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