自殺をなくすためにできること(広報こおりやま 平成29年9月号)
9月10日~16日はなんの日かご存知でしょうか?この一週間は自殺予防週間です。
自殺をなくすために、何ができるのでしょう。本日は「広報こおりやま」の記事をご紹介します。
交通事故死の約4倍
「広報こおりやま」では自殺をとりまく現状について掲載されています。全国の自殺者数は平成10年に急増して3万人を超えたんだそうです。社会問題として認識されサポート機能など対策がなされたことで21,879人まで減りましたが、それでも年間2万人以上の方が自ら命を絶っているという現状があります。
その数は、病気を除いた死因で1位。驚くことに交通事故で亡くなった数の4倍に上っています。
自殺は個人の問題?
自殺は「個人の問題」と捉えられがちですが、その多くが「追い込まれた末の死」と言われています。誰にでも起こり得ることであり、一人ひとりが身近な問題として考える必要があります。※本文抜粋
自殺に至るまでに一言相談してくれたらよかったのに――。そう思うかもしれません。
ですが、ご本人は生活困窮や借金、身近な人との死別、いじめなど心理的に追い込まれていることが多く、精神疾患を発症したため正常な判断ができない状態にあることが分かっています。
周囲が変化に気づき寄り添うことが大切なんですね。
大切なあの人を失って
ある日突然大切な人を失う。しかもその人は自ら死を選んだ。理由を本人に聞きたいけれど、それはもう叶いません。残された遺族は悲しみ絶望し、時に自分を責めてつらい時間を過ごします。
広報紙では、ご主人を亡くされた自死遺族のお話が掲載されています。当時の状況や心境から、約15年という時間をかけて少しずつ前向きに生きられるようになった現在までの経緯、また、同時に持ち続けている後悔の想い、拭えない自責の念を語って下さっています。
なってみなければ分からない当事者の想い。自治体の広報紙で当事者のお話をここまで深く詳細に紹介していることに驚きましたし、とても稀なことだと思います。広く多くの方に知っていただきたいというご本人のメッセージを感じます。ぜひご覧いただければと思います。
自死遺族を支援
自死遺族自助グループをご存知ですか?身近な人が自殺で亡くなると、残された遺族は当事者でないと分からない、つらい日々を過ごします。そして、当事者同士だからこそ分かる気持ちがあります。
自死遺族自助グループは当事者同士の分かち合いの場です。参加者同士が支え合い、安心して気持ちを打ち明けることで前に進む力が湧いてくるのでしょうね。
また、広報紙では「誰にでもできる支援」を紹介しています。ひとつは「命の門番」として自殺の危険がある人を支援するゲートキーパーについてです。養成研修についても掲載されていますよ。
もうひとつは、今からでも実践できる支援について。身近なあの人は変わりないですか?普段の様子と違ったところはありませんか?
あなたに、わたしにできること
自殺を選択する人にとって、それは計画的なものかもしれませんし衝動的なものかもしれません。通常の判断ができない状態かもしれません。残念ながら、失ってからでは知り得ないのです。
大切なことは、普段からコミュケーションを大切にすることではないでしょうか。もし何か違いを感じたら・・・
見守る。ただ耳を傾けて話を聴く。それだけで充分な支援になるのだと思います。でも色んなケースがあるでしょう。支援者は無理に抱え込まず周囲に助けを求めることも大切ですね。広報紙にはサポート機関など掲載されています。
「消えてしまいたい」「もう限界だ」「あの人を助けたい」「何かできたかもしれないのに」――。
そんな時、助けてくれる場所があります。
もう充分がんばったから、助けを求めていいですよ。
あなたの気持ちを、知りたい人がいます。
どこにコンタクトを取っていいか分からない時は、ぜひ近隣の役所や広報紙を参考にしてみてくださいね。社会全体で、みんなで考えていきましょう。
「広報こおりやま」平成29年9月号
http://machiiro.town/p/25296#page/1
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