住みやすいまちづくりに欠かせない地区計画とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

まちの中心に大きな公園があって、道路にそって街路樹が並んでいる、そんな住みやすいまちづくりに欠かせないのが地区計画です。

しかし、地区計画の内容を詳しくは知らないという方も多いかもしれません。

ここでは、住みやすいまちをつくっていくためのシステムである地区計画について紹介していきます。

地区計画とは住民にとって大切なシステム

地区計画とは、地域住民が住みやすいようなまちづくりをする行政のシステムをいいます。地区計画は都市計画法に定められている制度なのですが、他の都市計画制度と異なり特定の地域を対象としており、市町村が主体となって地域の特性にふさわしいきめこまかなまちづくりのルールを定めることが可能です。

具体的には、まちの中心に大きな公園を配置する、建物の高さは2階までにする、街並みに溶け込まない奇抜な家を建ててはいけない、昔か伝わる桜並木を将来に残す、などのルールを定めることできます。地区計画では、まちをどうしたいという目標や将来像を定めて、それを実現するためにどのような整備・開発・保全をするべきかという方針を定めることが重要になります。目標や方針がなければこまかなルールを決めても住みやすいまちづくりにつながりにくいからです。

また、地区計画は土地の利用について新たな制限を課すものですし、住民が住みやすいようなまちづくりを実現するためのものなのですから、地方自治体と地域の住民が連携してルールを決める必要があります。地方自治体が中心となって住民の意見を聞きながらルールを考える場合もありますし、逆に、住民が話し合ってルールを考えて地方自治体に地区計画の要望を出す場合もあります。

いずれの場合にせよ、地区計画では地方自治体と住民が連携することが大切です。地区計画は単なるルールではなく、地方自治体と住民が連携して、まちづくりの目標や将来像などを決めて実現していくための行政のシステムなのです。

地区計画って具体的にどんなことをするの?

地区計画では、地方自治体と住民が連携して定めた地区の目標を実現するためのルールを作ります。このルールを地区整備計画といいます。地区整備計画では、主に3つの内容を定めます。

1つ目は地区施設の配置および規模です。地区施設となる道路、公園、広場、遊歩道などを、どこにどう整備していくのかを決めます。これにより、まちの中心に子供たちが遊べる公園を作って、公園を中心に子供が危なくならない見通しの良い道路を通すことができます。

2つ目は建築物に関する事項です。建物の用途の制限、容積率や建ぺい率、敷地面積、高さ、形態や色彩などの意匠、緑化率などを定めます。昔ながらの街並みを残したい場合には、2階建てまでの瓦屋根で茶色い壁の木造住宅を建てるルールにしたり、商店街を活性化させるためにある通りに面した建物の1階を店舗ばかりにしたりすることができます。

3つ目は、良好な住環境のために必要な緑地の保全です。自然は過去から伝わる大切な資源であり、良好な住環境になくてはならないものですから、この樹林は未来に残すなどを決めていきます。このような地区整備計画をよりよりまちづくりにつなげていくためにも、地区計画にまちづくりの目標や整備・開発・方針の整備を定めておくことが重要になり、地区整備計画は、この目標や方針に従うことが重要になります。

地区計画の意義とは?住みやすいまちにするために

地区計画は地方自治体と住民が連携して、このまちを将来どのようにしたい、あるいは、このまちの素晴らしさを将来に伝えていきたいという目標を実現するため行政のシステムです。

その中で、道路が狭いのに交通量が多くて子供やお年寄りの安全が守れないという問題を解決したり、古き良き景観を守りながらの開発をすすめることで地域をブランド化してこの街並みで暮らしたいと感じる若い住民を呼び込んだりすることができます。

地方自治体と地域の住民が連携して住みやすいまちを実現していくことこそが、地区計画の意義であるといえます。