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  1. 今、自治体ビジネスが注目される3つの理由

今、自治体ビジネスが注目される3つの理由

※本記事は株式会社LGブレイクスルー様に寄稿いただきました。

残された最後のフロンティア、自治体ビジネス市場

最近、ネットやメディアで「自治体ビジネス」という言葉、よく見かけませんか。

自治体ビジネスというこの用語、自治体が様々な課題解決のために民間企業に発注する仕事をさしていつしか使われるようになりました。

でも、多くの人にとって地方自治体とは「お役所」ですよね。

ルールを管理監督し、補助金や助成金の申請書類は何回も出し直しをさせる頭のかたい人たちの巣窟。敷居が高い、とっつきにくい。そう感じるのも無理もありません。

こんなお役所、本当にビジネスの相手になんかなるの?こうしたイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

実はその自治体ビジネスの市場規模は毎年22兆円。今や発注件数にして概算で170万件が乱れ飛ぶ巨大市場となっているのです。
モノが売れなくなってきたと言われて久しい中、日夜多くの民間企業が、この市場への参入を果たしています。

まさに残された最後のフロンティアとして注目される自治体ビジネス市場。こんなに注目を集めるようになったのは一体なぜなのでしょうか。

それには、3つの理由があるのです。

自治体ビジネス市場が注目される3つの理由

理由1:地域課題の解決には民間のノウハウが不可欠となっている

地方自治体、つまりお役所の一番の役割は地域のお困りごとの解決。教育、産業振興、子育て支援、医療、生活環境、インフラ整備など。それぞれの分野のお困りごと別に部署が作られていることからもわかります。

そんなお役所が今大変なことに。

人々のライフスタイルや価値観が大きく変化し、今まで経験したことがなかった地域のお困りごとが次々と出現。人口減少、少子化などを背景に空き家が増えたり農林水産業の担い手が激減したり、賑わっていた商店街もいつしかシャッター街に。

「地域課題」と呼ばれるこうした地域のお困りごとが厄介なのは自治体にとって未経験で前例がないこと。地域課題解決のためのノウハウや情報が自治体の中には存在しない!困った!という状況に自治体職員も頭を抱えるようになりました。

課題解決の答えが自治体の中にないなら、外部、すなわち民間企業が持つノウハウやテクノロジー、コストパフォーマンスの高いサービスなどを活用して解決していく他ありません。
こうした背景から、自治体は地域課題解決のための仕事をビジネスとして民間企業に依頼するようになってきたというわけです。

理由2:公平・公正・透明な発注プロセスでどんな会社にもチャンスがある

さて、こうして民間企業に依頼されるようになってきた自治体の仕事。でも未経験の会社にとっては「大手企業ばかりが裏で組んで有利に仕事をもらっているのではないか」「未経験で規模の小さい会社には難しいのでは」と考えてしまいがち。

いえいえ、全くそんなことはありません。

全ての地方自治体は、公平・構成・透明な業務発注プロセスでコンプライアンスを遵守しつつ発注先の企業を選んでいます。その仕事の参加資格さえ満たしていれば、どのような企業にも平等にチャンスが開かれているのも自治体ビジネスが注目されている理由の一つ。

だからこそこの自治体ビジネス市場への新規参入企業が増え、例えば地方創生分野などでは特に自治体の今までの発想にない民間企業主導の取り組みが進められて盛り上がりを見せているのです。

理由3:一度実績ができると安定的な受注に結びつく

とは言っても、敷居が高く感じるお役所から仕事を受注し続けるのは難しいのではないか。これもよく未経験企業がつい考えてしまうこと。事業として自治体ビジネスに取り組むのであれば、利益を継続的に出し続け売り上げを伸ばしていけることが不可欠。どのように自治体の仕事を獲得し続ければ良いのでしょうか。

実は、自治体の仕事を獲得する自治体営業活動は、民間の営業活動と全く異なります。

最も大きく違うのは、年間の営業活動で押さえるべきポイントがどの自治体も決まっていること。そこをしっかりと押さえながら案件獲得活動を進めれば、コミュニケーション力の高いトップ営業マンがいなくても大丈夫。

特に注目のポイントは、一度実績ができるとその後の受注活動がとても展開しやすくなること。地域住民から預かった税で運営されている役所はリスクを嫌います。だから実績がある会社に仕事を委ねる方が、結果的に地域の税金を無駄にすることなく成果を上げることができるというわけです。

未経験企業は、まず一件実績を作り、その実績を数多くの自治体に知ってもらうことができればより効果的に安定的な受注に結びつけることができます。

行政マガジン『ジチタイワークス』とは

株式会社ジチタイワークスが発行している行政マガジン『ジチタイワークス』では、自治体担当者のインタビューをメインに配置した自治体の導入事例を紹介する記事を作成し、全国1,788自治体、全ての課に無料配布しています。自治体導入実績を効果的に広く周知することが可能です。詳細は下記よりダウンロードできます。お気軽にご相談ください。

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おわりに

自治体ビジネスが注目される3つの理由、いかがでしたでしょうか。

① 地域課題の解決には民間のノウハウが不可欠となっている
② 公平・公正・透明な発注プロセスでどんな会社にもチャンスがある
③ 一度実績ができると安定的な受注に結びつく

この注目の自治体ビジネス市場、皆さんも参入にチャレンジしてみませんか?

著者

株式会社LGブレイクスルー 代表取締役 古田 智子


1990年慶應義塾大学文学部卒。流通業、建設コンサルタント業を経て、1998年に総合コンサルティング会社入社、トップ営業に。コンサルタントとしても中央省庁や自治体受託業務の案件獲得活動から受託後のプロジェクトマネジメントまで一貫して携わり、多岐にわたる領域の公共事業に従事。
2013年2月、(株)LGブレイクスルー創業。企業と自治体が対等なパートナーとして連携し解決を図る社会の実現をミッションとし、自治体調達案件の勝率を高める我が国唯一のソリューション事業を展開。企業研修実績、コンサルティング実績も多数。
著書に『地方自治体に営業に行こう!!』(実業之日本社)『民間企業が自治体から仕事を受注する方法(日本実業出版社)』がある。

自治体ビジネスドットコム:https://jichitai.biz

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