多種多彩!都道府県のネーミングライツ10事例

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ネーミングライツとは、スポーツ施設などの命名権を企業が買い、その施設名を企業名や社名ブランドに変更することです。これにより自治体は施設の維持費負担が減り、企業側は維持費を負担するものの、多くの人に企業名を覚えてもらえる宣伝効果があります。

ネーミングライツでは、これまで「○○市民球場」といった名前から「○○グループスタジアム」といったカジュアルな名前になることが多いです。

では、全国各地にあるネーミングライツの事例を詳しく見ていきましょう。

どうぎんカーリングスタジアム

北海道札幌市にある札幌市カーリング場は、2012年6月に株式会社北海道銀行とネーミングライツの協定を結び、施設名は「どうぎんカーリングスタジアム」となりました。契約期間はおよそ5年7カ月、共済金額は3200万円ともいわれており、これは年間で換算するとおよそ570万円の費用負担となります。

ここはカーリングの無料体験ができたり、カーリング教室などが開かれたりして、多くの札幌市民がカーリングを楽しめる場所となっています。また、市民が利用するだけでなく、国際大会を始めとした各種大会の開催も行われています。

引用:【札幌市ホームページ】どうぎんカーリングスタジアム http://www.city.sapporo.jp/sports/sisetsu/institution/skate/sapporocurling.html

白鳥王子アイスアリーナ

北海道苫小牧市にある多目的屋内競技場の白鳥アリーナは、2015年にネーミングライツ制度を導入しました。その結果、製紙業である「王子ホールディングス」が命名権を買い、名称は「白鳥王子アイスアリーナ」と変更されました。そもそも、この会社のアイスホッケーチームがホームリンクとして利用しており、馴染みの深い会社が命名権を買ったことになります。

ちなみに、名前の読み方は「ハクチョウおうじ」であり、これまでのハクチョウアリーナよりもさらに上品なイメージのスケート場となりました。契約期間はおよそ4年間、年間の費用負担はおよそ500万円です。白鳥王子アイスアリーナは年間12万人以上が利用するスケート場がメインであり、アイスホッケーの国際試合にも使われています。

引用:【苫小牧市ホームページ】白鳥王子アイスアリーナ http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/kyoiku/sportsshisetsu/shisetsu/hakuchooji_icearena.html

いわぎんスタジアム

岩手県盛岡市にある盛岡南公園球技場は、2016年にネーミングライツ契約を結び、「いわぎんスタジアム」として生まれ変わりました。スポンサー企業は「岩手銀行」であり、地元では有名な銀行とあって親しみのある名称です。契約期間はおよそ3年間、年間の費用負担はおよそ200万円となっています。いわぎんスタジアムはラグビーやサッカーで利用される球技専用スタジアムです。

ネーミングライツよって、スタジアムのロゴマークも緑色に分かりやすく統一され、ひらがなで表示されていることもあり、前の球技場名よりも分かりやすいと好評を得ています。

引用:【盛岡市ホームページ】いわぎんスタジアム http://www.city.morioka.iwate.jp/kurashi/kokyoshisetsu/sports/1000915.html

ユアテックスタジアム仙台

仙台にあるサッカーチーム、ベガルタ仙台のホームグラウンドである「ユアテックスタジアム仙台」は、2006年にネーミングライツ契約を結び、この名称になりました。それまでは「仙台スタジアム」とシンプルなものでしたが、電設工業会社である「ユアテック」に命名権を買ってもらい、現在も契約を維持しています。

ネーミングライツは、企業側が多額の負担を抱えることもあり、施設によっては5年ほどで契約を打ち切られてしまうこともあります。しかし、ユアテックスタジアム仙台においては10年以上も契約が維持されており、仙台市は「永年貢献ネーミングライツパートナー表彰」としてユアテック社を表彰しています。

引用:【仙台市ホームページ】ユアテックスタジアム仙台 http://www.city.sendai.jp/shisetsukanri/kurashi/shisetsu/kokyo/sport/sports-stadium/stadium/access.html

ヤマダグリーンドーム前橋

群馬県前橋市にある、前橋競輪を開催する多目的施設グリーンドーム前橋は、2014年に家電量販店大手「ヤマダ電機」とネーミングライツ契約を結びました。新しい名称は「ヤマダグリーンドーム前橋」。契約期間はおよそ5年、ヤマダ電機が負担する年間の費用はおよそ1200万円といわれています。

ここは競輪が開催される他、フリーマーケットや展示会、コンサートなども開かれる大型ドームです。そのため、企業にとって費用負担はやや高いものの、ジャンルを超えた大勢の人々が日々集まるため、企業の宣伝効果は高いともいえます。

引用:ヤマダグリーンドーム前橋 http://www.greendome.jp/

浦和駒場スタジアム

「浦和駒場スタジアム」は、さいたま市浦和区にあるサッカースタジアムです。浦和レッドダイヤモンズがネーミングライツに参戦し、この名称となりました。それまでは、さいたま市駒場運動公園競技場という長い名前でしたが、ネーミングライツにより分かりやすい名称に変更されました。

浦和駒場スタジアムは、浦和レッズの練習拠点にもなっています。いわば、ホームグラウンドチームが命名権を買った珍しいケースといえるでしょう。浦和駒場スタジアムには補助競技場も隣接されており、そこの名称も浦和レッズのネーミングライツにより「レッズハートフルフィールド駒場」となっています。浦和レッズとの契約は2015年に一度切れているものの更新され、あらたな契約期間は2018年までの3年間で、契約金額は年間500万円となっています。

引用:【さいたま市ホームページ】駒場運動公園 http://www.city.saitama.jp/004/006/003/003/p033423.html

HARD OFF ECOスタジアム新潟

「HARD OFF ECOスタジアム新潟」は、もともと「新潟県立鳥屋野潟公園野球場」という分かりにくい名称でした。しかし、2009年に古本販売などで有名なハードオフコーポレーションとネーミングライツ契約を結び、この名称に変更されました。現在では大型ドームに堂々と「HARD OFF ECOスタジアム新潟」という看板があげられ、ロゴマークがその企業をイメージしやすいデザインのため、おおきな宣伝効果につながっています。

一度契約期間は終了したものの、2014年に再契約を結び、2019年3月までの5年契約を更新しています。新潟アルビレックス(BCリーグ)の拠点であり、新潟市の中央公園に位置する大型ドームです。そのため契約金額は年間3000万円と、ネーミングライツ契約の中でも高額になっています。

引用:【新潟県ホームページ】HARD OFF ECOスタジアム新潟 http://www.pref.niigata.lg.jp/toshiseibi/1279652450140.html

豊田自動織機海陽ヨットハーバー

愛知県蒲郡市にある「海陽ヨットハーバー」は、2014年に豊田自動織機とネーミングライツ契約を結び、「豊田自動織機海陽ヨットハーバー」に生まれ変わりました。一般的に、ネーミングライツで名称が変わった施設は、名前が短くなったり、カタカナ表記になって読みやすくなったりすることが多いです。しかし、豊田自動織機海陽ヨットハーバーは逆に名前が長くなり、やや分かりにくい印象もあるめずらしいケースです。

ですが、ヨットハーバーということで利用者は大人が多いこと、豊田自動織機という名前をアピールしたいことから、この名称に決まりました。契約期間は3年、企業負担は年額270万円となっています。

引用:【愛知県ホームページ】豊田自動織機 海陽ヨットハーバー http://www.pref.aichi.jp/soshiki/kowan/0000038126.html

京セラドーム大阪

「京セラドーム大阪」は、旧名「大阪ドーム」と呼ばれており、2006年に情報機器メーカーである京セラとネーミングライツ契約を結び、現在の名前になりました。当時は「京セラドーム」と命名される予定でしたが、府民から「大阪の名前を残してほしい」との声を多数受け、「京セラドーム大阪」になったそうです。

京セラドーム大阪は、プロ野球の試合が行われる日本有数のドームであり、オリックス・バッファローズの本拠地です。そのため、ドームの維持費は年間相当掛かることが予想されます。そのうえ、ネーミングライツ契約を締結するころ、大阪ドームは会社更生法による更生手続きを行っており、多額の負債も抱えていました。

そのようなことから、契約金額は非公表ですが、ネーミングライツにおける京セラの年額負担は数億円にものぼると推定されています。

引用:【大阪観光案内公式サイト】京セラドーム大阪 https://osaka-info.jp/page/mice-kyocera-dome-osaka

鳴門・大塚スポーツパーク

「大塚スポーツパーク」は、徳島県鳴門市にある総合運動公園です。もともとは「徳島県鳴門総合運動公園」という名前でしたが、2017年に「大塚製薬株式会社」とネーミングライツ契約を締結し、このような名称になりました。このスポーツパークには陸上競技場や体育館といった多くの運動施設があり、ネーミングライツを導入したことにより各施設名も名称が変わっています。

「陸上競技場→ポカリスエットスタジアム」「野球場→オロナミンC球場」「体育館→アミノバリューホール」「武道館→ソイジョイ武道館」といったように、各施設に大塚製薬が提供している商品名がつけられています。

引用:【とくしまユニバーサルデザインマップ】鳴門・大塚スポーツパーク http://maps.pref.tokushima.jp/ud/search/facility_472.html

まとめ

いかがでしたか?

今回は比較的大規模な施設が中心となりましたが、最近では地域の駐車場や歩道橋など、身近なところでもネーミングライツが活用されています。

地域を盛り上げる施策として、ますます広まっていくことでしょう。